ふるはしかずおの絵本ブログ3

『かわいいめんどり』- かしこいめんどり

かわいい」めんどりから、

かしこい」めんどりに変わります。

   

   

森の中に 

めんどりが 1わで すんでいました。

買い物にいく めんどりを

ずるがしこい きつねが まちぶせしました

     

それ、いまだ

きつねが

飛びかかると

めんどりは 木の てっぺんに にげました

きつねは、めんどりに やさしく 言いました

    

 「どうぶつは、なかよしになるって きまったんだよ

 あんしんして おりて おいで

     

 「いいながめだから おりないわ」

   

 「なにが みえるんだ」

    

 「りょうしの いぬが こっちに かけてくるわ

   

きつねは、びっくりして にげだしました。

  


つぎの日も

きつねは、めんどりを まちぶせ しました

めんどりは、さっと 木の てっぺんへ

    

    

きつねは、木の下を 

ぐるぐる ぐるぐる

ぐるぐる ぐるぐる

まわりだし めんどりの すきを ねらいます

めんどりは、目がまわり 木の上から まっさかさま

きつねは おおよろこび

  

   

きつねは めんどりを ふくろに 入れました

   

   

でも、

あんまり はやく くるくるっと まわったので

きつねは ふらふら

そして

ぐうぐうぐうと ひるねです

    

そのすきに

めんどりは

ぽけっとの はさみで ふくろを 切り

石ころを つめこみ、ふくろの 穴を ふさぎました

   

    

目を さました きつねは うれしそうに ひとりごと

   

 「こんやは おいしい とりにくの ごちそうだぞ

    

きつねが

ぐらぐら 煮えている なべに

ふくろを えいっと ほうりこむと

  

 あっ

 

めんどりではなく 石ころ!

熱い 熱い なべの湯が ぴしゃっと とびちり

 

 ひえーっ!

   

     

『三びきのこぶた』のような、ドラマティックな展開です。

リズム感のあるはじめと終わりの文章が、テーマと内容を語っています。

     

 あさから、おさらや ゆかを ぴかぴか みがき
 かわいい めんどりは きれいずき
 ひるは ひるで おそうじ せんたく
 かわいい めんどりは きれいずき
 よるは たのしく ぬいもの あみもの
 かわいい めんどりは きれいずき

 はさみと はりと いとが すき

  

  

 あぶない ところを にげだした

 かしこい めんどりは いえの なか

 はさみと はりと いとの おかげで

 かしこい にわとりは ひとあんしん

 まどや てーぶるを ぴかぴか みがき

 かわいい めんどりは きれいずき

 そのよも たのしく ぬいもの あみもの

 かわいい めんどりは きれいずき

       

 【わたしのつけた教訓】 きつねのいる世界では、にわとりには、かわいいだけでなく、賢さが必要。  

     

      ・・・

※『かわいいめんどり』 木島始作、羽根節子絵、福音館書店 1998年

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