ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 めっきら もっきら どおんどん 』-かんたと いっしょに ファンタジーの 世界へ

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ファンタジー絵本です。

     ・・・

遊びのきたのに誰もいません。

しゃく だから、

かんたは 大声でうたを歌いました。

     ・・・

    ちんぷく  まんぷく / あっぺらこの  きんぴらこ / じょんがら
ぴこたこ /めっきらもっきら どおんどん

     ・・・

すると、

風が

   どどーっ と  ふき、

穴のなかから、

奇妙な声が聞こえました。

     ・・・

かんたが、 のぞきこんだとたん -

     ひゅうっと 

すいこまれて、不思議な世界へ。

やってきたのは、3人の おばけ。

   もんもん びゃっこ

   しっかか もっかか

   おたから まんちん

     ・・・

かんたは、 3人のおばけと楽しくあそびます。

モモンガーごっこ

お宝の交換

なわとび

空飛ぶ あそび

おもちのなる木を見つけて、食べたりもします。

しかし、

かんたは、

ひとりで月を見ているうちに、心細くなってきました。

「 おかあさーん 」。

そのとき、

光がさしこんで、

かんたの からだは、 くる  くる  くる  くる ・・・

もとの現実の世界へ。

そして、

おかあさんの声。

「 かんちゃーん、 ごはんよー 」。

     ・・・

不思議な世界の冒険です。

すこし恐いけれど魅力的な人物たち。

おはなしの展開のはやさ。

リズム感のある文章。

動きのある絵。

構成の巧みさ。

うた。

ユーモア。

遊ぶこと、食べること。

そして、おかあさんのよび声。

「 きみなら おもいだせるかな ?」 と呼びかける語り手。

子どもを引きつける魅力がいっぱいのファンタジーです。

      ・・・

※ 『めっきら もっきら どおんどん』 長谷川摂子作、 ふりやなな画、 福音館書店  1990年

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