むかし 読んだ
懐かしい絵本。
1966年 初版です。
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ぞうの ぐるんぱ は、
ずうっと ひとりぼっち。
すごく きたなくて
くさーい におい。
いつも ぶらぶら している 。
ときどき めそめそ なく 。
ぞうたちは、ぐるんぱをきれいにして、働きにだすことに しました。
( ぐるんぱは、こうして じゃんぐるをでるんだ。 )
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ぐるんぱが、
はじめに、つとめたのは
びすけっとやさん。
はりきって
特大のびすけっと を つくり、
「 もう けっこう 」
と ことわられました。
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つぎは、
おさら。
おおきな おさら をつくり、
「 もう けっこう 」。
こんどは、
くつや。
ここでも、
おおきな くつ を つくり、
「 もう けっこう 」。
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ぴあの こうじょう で、
「 もう けっこう 」。
じどうしゃ こうじょう で、
「 もう けっこう 」。
つくるものが、大きすぎる のです!
( ぐるんぱには ぴったり なんだけど。 )
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しょんぼり しょんぼり の
ぐるんぱに、おかあさんが、12人の子どもたちと遊んでと頼みます。
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ぐるんぱが、
ぴあのを ひいて
歌を うたうと、
みんな 大喜び。
おおきな おさらは プール 。
おおきな くつで かくれんぼ 。
びすけっとは たくさん残っています。
ぐるんぱは、幼稚園をひらくことになったのです。
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よかれと、思ってやったのに、
すべて 空まわり。
5回の失敗。
でも、
さいごに、
ぐるんぱは、自分の 居場所を見つけ、幼稚園をつくった のです。
( なんだか 若者論のような おはなしなんですね。 )
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※ 『 ぐるんぱの ようちえん 』 西内ミナミ作 堀内誠一絵 福音館書店 1966年