科学の絵本です。
作者の佐藤雅彦さんは、NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」を企画・監修されているようです。
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X線写真を使って、普段は見えないことを見せてくれます。
「中をぞうぞうしてみよ」と言われているものは?
椅子の中の釘
この いすには
たくさんの くぎが つかわれている。
なんぼん ささっているか
そうぞうしてみよ。
ぜんぶで
20ぽんの くぎが
つかわれている。
つぎは
針山の中
豚の貯金箱
作り物の花
ほうちょうの中
マトリョーシカ
あかあお鉛筆のまんなか
ボールペンの先
そして
はさみとクリップのはいった箱に磁石をくっつける。
中を そうぞうしてみよ。
実際のX線写真の映像にびっくり。 (゚д゚)! 論より証拠です。また、マトリョーシカの写真(上の写真)に少し笑えました(ユーモア)。
「ピタゴラスイッチ」という番組もそうですが、知識だけでなく、ものの見方・考え方を教えてくれる ところが素敵です。目に見えないものを見る方法についてです。この絵本の場合、X線を使った方法でしたが、ものを傷つけないでものの中を見るには、どうしたら良いのかという問いかけがあるように思います。
X線をつかった方法の他に、ものの中を見る方法はないのでしょうか。放射線検査だけでなく、電波、赤外線、超音波などの方法があります。また、X線とは何でしょうか。X線は、どうして目に見えないものを見ることができるのでしょうか。問いが深まります。
『 中を そうぞうしてみよ 』の絵本は、目に見えないものの中を見る方法を考えることを誘っているようです。「中を そうぞうしてみよ」を言われていますので、絵本の中身を想像して書いてみました。
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※『 中を そうぞうしてみよ 』 佐藤 雅彦+ユーフラテス作、福音館書店 2012年 (2019/2/13)