わたり鳥について、たくさんのことを知りました。
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春になると
南の国から 飛んでくる ツバメたち。
子育てをするために、やってきます。
ハチクマ
サシバ
ササゴイ
アカモズ
チョウサギ
ヤブサメ
ウズラ
キビタキ・・・
100種類以上の 鳥たちが 南の国から 飛んできます。
巣をつくり、たまごをうみ、ひなを育てます。
日本は、巣をつくる場所と えさが 多いのです。
冬になると、
北の方から、たぺもののため、寒さから逃れるため、
100種類以上の 鳥たちが 北の国から 飛んできます。
コガモ
マヒワ
ツグミ
タゲリ
セグロカモメ
オオハクチョウ・・・
わたり鳥がいるのは、日本だけではありません。
イギリス
アメリカにも
たくさんの 鳥たちが やってきます。
鳥たちは、
太陽、月、星をみて、
地球の動きを感じて、
空気のにおい、景色を思い出しながら、
まよわず 飛んでいきます。
インドガンは、8000メートルの山を越えて、北の草原に 巣をつくります、
キョクアジサシは、南極までいき、自分が生まれた北極の草原まで 帰ります。
いちばん たいせつな じぶんの いのちを まもり、
あたらしい いのちを うみそだてるために。
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わたり鳥がテーマですが、自然と生命の尊さを学びます。「人間が地球にあらわれるずっと前から「わたり鳥」は空をとんでいるのです」(鈴木まもる)。
絵本には、60枚以上の絵があります。また、巻末には、「登場するわたり鳥」の説明と 世界の渡り鳥地図もあり、参考になります。鈴木まもるさんは「鳥」の絵本作家です。
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※『わたり鳥』 鈴木まもる作・絵、童心社 2017年 (2023/9/5)