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森の中に隠れている、ぞうさん、おうむさん、へびさんをさがす絵本です。『ウォーリーをさがせ』のような絵本です。しかし、ページをめくるたびに、彼らが隠れている森が、だんだん小さくなっていきました。
ぞうさん、 どこにいるの?
おうむさん、どこにいるの?
へびさん、 どこにいるの?
はじめは
いろいろな種類の 木が生い茂る 森。
しかし、ページを めくるたび、
木が 切りたおされ、
家が たち、
森は どんどん ちいさくなっていきます。
家が ふえ、
車が あらわれ、
道路が でき、
町に なり、
![](https://ehon.furuhashi-kazuo.com/wordpress/wp-content/uploads/2024/04/ぞうさん①-1024x590.jpg)
とうとう
おおきな都会に なりました。
ぞうさん、おうむさん、へびさんの居場所は なくなり、
「どうぶつえん」に 入れられて しまいました。
でも、
ぞうさん、おうむさん、へびさんは、
「どうぶつえん」を 抜けだし
別の森へと 逃げていきます。
・・・
文章は、「ぞうさん、どこにいるの? おうむさん、どこにいるの? へびさん、どこにいるの?」だけです。子どもたちは、絵の中に隠れているぞうさん、おうむさん、ヘビさんを見つける楽しみがあります。
森の木が切り倒される環境破壊の現実を、ぞうさん、おうむさん、ヘビさんに託して語ります。ページをめくるたび、彼らの住むところは、どんどん縮小していきました。それは、森の破壊、森の危機です。作者は、ブラジルでトウモロコシ畑をつくるために、ジャングルが焼き払われている光景を見ました。それが絵本創作の動機でした。
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※『ぞうさん、どこにいるの?』 マイア・バル―作、柳田邦男絵、光村教育図書 2015年 (2024/4/11)