マリー・ホール・エッツ(1895―1984)の「おやすみなさい」の絵本です。
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かけすが 木の枝にとまって 鳴いています。
ジェー、ジェー、ジェー。
かえるが 沼の中で 鳴いています。
グワッ、グワッ、グワッ。
やぎが 草原で 鳴いています。
メェー、メェー、メェー。
くりかえしです。
のらねこが ミャーオ、ミャーオ、ミャーオ。
男の子が、 てく、てく、てく。
楢の葉が、 ゆーらり、ゆーらり、ゆーらり。
飛行機が、 うぃーん、うぃーん、うぃーん。
めうしが、 カラン、コロン、コロン(鈴の音)
おかあさんが 赤ちゃんに 歌っています。
よしよし、ぼうや いいこだねー。
おんどりが コッ、コッ、コケッコー。
いぬが、 うぉーん、うぉーん、うぉーん。
男の子が、
動物たちに「おやすみ」の声をかけていきます。
かけす
かえるに
おやすみなさい。
男の子は 眠たくなりました。
みなさん おやすみ、
おやすみなさい。
おやすみ。
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『もりのなか』『わたしとあそんで』の作者のエッツの絵本です。『わたしとあそんで』の絵本と同様に、派手さはありませんが、ゆったりとした時間が流れています。遊びまわる子どもたちに、うけるかどうかわかりませんが、このような時間を感じる時も必要だと思います。
また、深いブルーと淡いブルーの2色刷りが、静かで穏やかな時間を彩ります。『もりのなか』は茶色、『わたしとあそんで』は黄色が基調色でした。ブルーの色使いにも作者の考えが感じられます。
「おやすみなさい」の絵本ですが、それでいて音に溢れています。
※『おやすみ、かけす』マリー・ホール・エッツ作・絵 まささるりこ訳 大日本図書 2008年 (2022/11/28)