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じぶんに確信がもてない、アナグマのはなしです。
・・・
アナグマさんは 悩んでいます。
ぼくの もようは・・・
しろくろもよう?
くろしろもよう?
ぼくって一体、どっちだろう?
トリに ききました。
えーっと、どっちだろう?
それより 足にからまった 糸を ほどいてくれる?
おやすいごよう。
ありがとう。
イヌさんに ききます。
うーん、どっちだろう。
ボールで あそばない?
うん、いいよ。
しろくろ、くろしろの 模様のあるどうぶつたちに たずねます。
ウシ
スカンク
シマウマ
![](https://ehon.furuhashi-kazuo.com/wordpress/wp-content/uploads/2024/03/しまうま①-1024x500.jpg)
パンダ
シャチ
ペンギン
誰にきいてね、その答えは みつかりません。
ペンギンは いいました。
きみは やさしい。
それが いちばん。
なりたいものに なればいい!
ありがとう、ペンギンさん。
ねえ、おなか すいてない?
・・・
「しろくろもようか」「くろしろもようか」、自分の色に悩んでいるアナグマ。どちらの色が、ぼくなのかという問題は、案外重要で大切な問題です。アナグマはどちららの色も持っています。それは私たちも同様です。
アナグマのアイデンティティについて、「なりたいものに なればいい!」というペンギンは答えています。また、「きみは やさしい。それが いちばん」と評価しています。
「なりたいものに なればいい!」というのは、きみの行動がたいせつ、それがきみをつくる、自分ばかり見ていてもわからないよ、と言っているようにも思います。「見る前に跳べ」。
・・・
※『あおいおしりのアナグマさん』 ヒュー・ルイス=ジョーンズ作、ベン・サンダース絵、ひなたほのか訳 化学同人 2023年 (2024/4/3)