ふるはしかずおの絵本ブログ3

『もしかしたら』- あなたの未来をひらくために

「あなた」に向けた、語り手のメッセージです。

    

 なぜ じぶんが ここに いるか

 かんがえたことが ある?

   

あなたば ただ ひとりの ひと。

たくさんのことが できる

発明をするかも?

空までとどく なにかをつくる?

    

なんでもやってみて。

前をむいて。

こころの声が よぶほうへ 進んでみよう。

    

もしかすると

夜の闇を てらす あなたに なるかもしれない

あなたは、

あなたにしか できないことを するために 

この世界にいる。

   

    

いつもうまくいくとは かぎらない。

失敗もする。

でも、きっと やりなおせる。

    

つよく 魔法のような ちからが

あるかもしれない。

      

 おおきな ことを

 やりとげるために いるものは、

 すべて、あなたの なかに ある。

    

世界は あなたのようなひとを まっているかもしれない。

   

 いま あなたは ここに いる

 そして、あなたが いるから・・・

 できることが、きっと ある。

   

          ・・・

「あなた」の可能性について、希望をかたります。絵はまだ、ちいさなおんなのこを描いていますが、未来に漠然と不安をかかえた年頃の読者に訴えるものがあるでしょう。

    

「おおきな ことを/やりとげるために いるものは、/すべて、あなたの なかに ある」と語り手は言っています。この考えには、「もしかしたら」、異論もあることでしょう。タイトルの「もしかしたら」という文を、付け加える必要があるかもしれません。

     

それでも、「あなた」は。自分の物語をつくることができる力を秘めている存在です。

   

英語・ドイツ語圏で61万部を売り上げたベストセラーだそうです。

    

       ・・・

※『もしかしたら』 コビ・ヤマダ作、ガブリエル・パロウチ絵、前田まゆみ訳、バイ インターナショナル  2020年

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