ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ねこどけい』- ことちゃんの日常生活のひとこま

ことちゃんの 家には 鳩時計が あります。

でも、「ねこどけい」って、なんでしょうか?

   

    

朝の7時

くくう くくう くくう・・・」

時計のなかから、おもちゃの はとが なきました。

 

猫の ねねこは、

鳩時計の はとと、遊びたい、と思っていました

   

  

ある日

はとが、「くくう」と ないたとたん

ねねこは 

鳩時計の やねに とびのりました

    

鳩時計の窓に まえあしを つっこむと

はとは もう なきません

時計は こわれてしまいました

 

 

ことちゃんは 時計屋さんへ いきました

時計屋さんは

鳩時計を なおし

さんかくや しかくの 板をつかって

なにかを つくってくれました  

それは・・・

ねねこの家でした

    

 

ねねこは 

よろこんで 自分の家に でたり

はいったり しています

    

元通りになった 

鳩時計が 「くくう」と なきました

ねねこも まけずに 「にゃん!」と なきました

 

 「くくう」 「にゃん!」

 「くくう」 「にゃん!」

 

 「すごーい すごーい、えらーい えらーい、

  ねこどけいだ!

   

ことちゃんは ぱちぱちと 手を たたいて ほめました

    

よかったね ねねこ

おかあさんは

ことちゃんと ねねこに おやつを もってきてくれました

    

  

ことちゃんのお家に鳩時計があります。でも、さいごは、鳩時計だけではなく、ねこ時計もできました。鳩時計の「くくう」にあわせて、ねねこが「にゃん!」というところが、可愛らしく、ユーモアがあります。

     

ねねこが、鳩時計を壊しても、ねねこを叱る言葉がありません。

ことちやんは、鳩時計を直してください、時計屋さんに出かけました。時計屋さんは、鳩時計を直してくれただけでなく、ねねこの家までつくってくれました。ねねこを見守る、ことちゃん、おかあさん、時計屋さん。人物たちの善意にみちた世界です。ちいさな子どもにピッタリのお話しです。

   

          ・・・

※『ねこどけい』 岸田衿子作、山脇百合子絵、福音館書店 2016年  (2026/4/9)

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