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前向きに生きることを励ます絵本です。悪いことのあとに、いいことがやってきます。
なんて
わるいひ
なんだろう
だってね・・・
ことりは、 羽根が 抜け、
こいぬの ひもは、庭の柵に まきつくし、
こぎつねは、おかあさんと はぐれ、
こりすは、 ドングリを 池に落としてしまったから。
まったく なんて わるい日 なんでしょう。
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でもね でも
そのあとで・・・
こりすは、大きな 大きな どんぐりをみつけ、
こぎつねは、振りむくと、ちゃんと お母さんがいて、
こいぬの ひもは 元通り。
ことりは、くよくよするのを やめにして
前より たかく とびました。
それだけじゃなくてね・・・
おんなのこが、黄いろのはねを 耳にさし
おかあさんに おおきな声で こう言いました。
ママ、きょうは とっても いいひよ!
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ことり、こいぬ、こりす、こぎつねの後半の表情が素敵です。悪いことといいことは、コインの表と裏のようです。くよくよ悩むにはおよびません。女の子のように前向きに生きましょう。
「人間万事塞翁が馬」のようなはなしです。
絵は、輪郭線がハッキリしていて、ちから強さを感じます。また、落ち着いた色合いです。
・・・
※『とってもいいひ』 ケビン・ヘンクス作 いしいむつみ訳 BL出版 2008年 (2024/6/29)