ふるはしかずおの絵本ブログ3

『とってもいいひ』- 「とってもいいひ」って、どんな日? 

前向きに生きることを励ます絵本です。悪いことのあとに、いいことがやってきます。

  

 なんて 

  わるいひ 

   なんだろう

     だってね・・・

 

 

ことりは、 羽根が 抜け、

こいぬの  ひもは、庭の柵に まきつくし、

こぎつねは、おかあさんと はぐれ、

こりすは、 ドングリを 池に落としてしまったから。

    

 まったく なんて わるい日 なんでしょう

     

    

  でもね でも

   そのあとで・・・

 

 

こりすは、大きな 大きな どんぐりをみつけ、

こぎつねは、振りむくと、ちゃんと お母さんがいて、

こいぬの ひもは 元通り。

ことりは、くよくよするのを やめにして

前より たかく とびました。

  

  それだけじゃなくてね・・・

  

 

おんなのこが、黄いろのはねを 耳にさし

おかあさんに おおきな声で こう言いました。

 
  ママ、きょうは とっても いいひよ!

 

   

ことり、こいぬ、こりす、こぎつねの後半の表情が素敵です。悪いことといいことは、コインの表と裏のようです。くよくよ悩むにはおよびません。女の子のように前向きに生きましょう。

「人間万事塞翁が馬」のようなはなしです。

   

絵は、輪郭線ハッキリしていて、ちから強さを感じます。また、落ち着いた色合いです。

     

     ・・・

※『とってもいいひ』 ケビン・ヘンクス作 いしいむつみ訳 BL出版 2008年 (2024/6/29)

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