いのちの つながりとは、何かを考えさせられる 絵本です。
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みんなから 慕われている アナグマ。
秋の終わり、
アナグマは自分の死をさとりました。
そして、ある夜、アナグマは死にました。
「 長いトンネルの むこう に 行くよ さようなら アナグマより 」
という手紙を残して。
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友人を失った仲間のどうぶつたち。
モグラ、
カエル、
キツネ、
ウサギのおくさん。
かれらは、
アナグマの思い出を語りあいます。
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そして、
気づくのです。
アナグマが残してくれたものが、みんなの心のなかで生きつづけていることに。支えあって生きている( 生きてきた )ことに。
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このことが わかったとき、
どうぶつたちは、悲しみをのりこえる勇気がうまれたのです。
いつか訪れる死。永遠のいのちはありません。
いのちは ひとつ。
いのちは、つながっています。支えあっています。
また、いのちを 生みだすのは いのちだけ。
アナグマは みんなの こころのなかで生きつづけました。記憶すること、忘れないことの大切さがわかります。
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※ 『 わすれられない おくりもの 』 スーザン・バーレイ 作・絵、 小川仁央訳、 評論社、 1986年発行 大人向けの 絵本です。