ふるはしかずおの絵本ブログ3

『夢の川』- 夢幻の世界をながれる川

わたしが想像する川想像する川の旅を 描いています。その川の出発点は、都会です。

    

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わたしは 

都会の 高層マンションに 住んでいます。

川は 左から右へと 流れていきます。

川は わたしを 想像の旅へと つれていきます。

     

  

川は

いそがしい 大都会

真っ黒な 煙の 工場街

パッチワークキルトのような 畑を 流れ

山に 流れ込み

谷川に なります。

 (下流から上流に流れる?)

 

わたしは

ビルよりも高い 滝を いっきに くだる。

 

   

ここは ジャングル。

動物たちの 鳴き声が きこえる

さらにすすむと、まっくらになり、

たくさんの目を わたしは 感じる。

 

 

マングローブから 海へ でる。

まわりは ひろい 海。

塩と海草の においが する。

たくさんの 魚が およぎまわる。

 

     

雨が 降りだす。

窓を打つ 雨の音が きこえます。

わたしは、自分の部屋に います。

街は 眠りに ついていました。

     

             ・・・

わたしはどの場所にいても、小さなボートのような船にのっています。

わたしの想像した川は、どうぶつ、様々な音と声、におい、自然に囲まれています。山にも流れ込み、滝を下り、海に通じています。想像の川は、豊かな時空を旅しています。そのような世界を見たいわたし( 作者 )です。わたしは、一晩中、想像の世界に浸っています。

 

解釈のむずかしい絵本です。わたしの深層心理を描いた絵本、エコロジーの絵本、創作活動中の無意識的な世界をえがいた絵本などと解釈されているようです。創作活動中の無意識的な世界をえがいたという解釈が、私にはしっくりときました。

      

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※『夢の川』 マーク・マーティン作、海都洋子訳、六曜社  2017年  (2025/2/8)

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