ぼくの目にうつった、いぬの クロべぇです。
ぼくは
クロべぇと よく散歩をする
ぼくが 生まれる前から クロべぇは 家にいた
散歩を するとき
歩くのが 遅くなった
足をあげて、おしっこをする
でも、出ない時がある
うんちを するときは、すぐわかる
同じところを いったり きたりして
ぐるぐる まわると うんちなんだ
うんちを している クロべぇは まぬけな顔になる
クロべぇが 草むらに かおを つっこんだ。
わっ!
おおきな カエルが とびたしてきた
じっと見ている クロべぇ。
からだは おおきいのに とても おくびょうなんだ。
クロべぇに よってくる 人もいる
クロべぇの しっぽは はずむように ゆれる
しっぽで おれいを いっている
クロべぇは えらい
公園で
クロべぇが ぼくを じいーっと みていた
ぼくも クロべぇを じいーっと みた
ぼくは クロべぇの あたまを なでた
クロべぇが あるきだした
かえりも
ゆっくり ゆっくり あるく
・・・
ぼくが見たクロべぇです。臆病なところもあり、しつぽをふってお礼をするいいところもあると言っています。うんちをするところは、とてもユーモラスです。まぬけな顔になります。カエルが飛び出した時、クロべぇはびっくり。よろけているようです。クロべぇがどんないぬなのか、よくわかりました。憎めない、愛すべき存在です。また、クロべぇに対する、ぼくの愛情もよくわかります。読者も、クロべぇを 応援したくなります。
「クロべぇ、がんばれ」
・・・
※『クロべぇ』 ふくだいわお作、光村教育図書 2022年 (2025/1/12)