ふるはしかずおの絵本ブログ3

『クジラの進化』- 5000万年の進化の旅

クジラは どのように 進化してきたのでしょうか。

    

    

5000万年前

パキケタス

オオカミにも似た 動物が 鼻先を 水面に出して 呼吸をしています。

浅瀬で  エサを あさるため、

水の中で 暮らし はじめました。

4本足で 歩いて いました。

     

すこし あとに現れた アンブロケラス

パキスケタスより、およぐのに 適した形に なりました。

   

   

4000万年前

パシロサウルス

海で 暮らし 始めると、

体が 流線形に なってきました。

尾びれを 発達させました。

鼻の位置が、顔の先端から 頭のうえへ 移っていきます。

      

    

2500万年前

エチオケタス

小魚の 群れを 好んで食べます。 

「ヒゲ板」という ブラシのようなものが 現れました。

歯は だんだん 退化していって、

「ヒゲクジラ」の グループが

世界中の海に 広がり はじめます。

    

       

1500万年前

スクアドン

エコロケーション」能力を 発達させました。

カチカチという音を だして、

はねかえった 音で

前方のものの 位置、大きさ、形などを知る 能力です。

       

    

1000万年前~900万年前

リビアタン

体調は 15メートル

「ハクジラ」のなかで、最も大きい歯をもつ クジラです。

他のクジラを 襲って 食べていたかもしれません。

   

 

現在

水深1000メートルまで 潜る 

マッコウクジラ

 

体長30メートル

体重160トン

シロナガスクジラ。

数センチのオキアミだけを 

1日数トン食べています。

      

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5000万年にわたるクジラの進化の旅です。クジラの進化の過程がわかるめる系統樹もあります(上の絵)。知的好奇心が旺盛の小学生にすすめたい絵本です。

    

クジラの進化を通して、生命、進化の不思議、地球環境のことを考えます。

      

「ぼくたちがいまの姿で、クジラたちがいまのクジラたちの姿で、この地球上にくらしていることのすべてが、奇跡といえるものです・・・ 地球上に生きるひとつひとつの命、ぼくたちが生きる一瞬一瞬、そのすべてがかけがえのないものです。それは、そのそれぞれが二つとして同じものがなく、二度と繰りかえされることがないからなのです」(水口博也さんの「あとがき」)

     

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※『クジラの進化』 水口博也作、小田隆絵、木村敏之監修、講談社 2022年  (2024/10/29)

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