アラマせんせいと げんごろうさんが、ことばあそびの旅にでます。
3つのはなしのなかに、言葉遊びが盛りこまれています。
1. かばがおこった
2. げんごろうをさがせ
3. あいうえおがすき
「1.かばがおこった」を簡単に紹介します。
アラマせんせいと げんごろうさんは、
「ことばのごみ」を 捨てている
ダンプカーと であいました。
「まあ もったいない、まだつかえるのに・・・
ほら げんごろうさん、きがあったわ」
アラマせんせいは 呪文を 唱えました。
「れあなにのもんほ ばとこよばとこ」
「き」が き(木)になった
「は」が は(葉)になった
「み」が み(実)になった
「かばん」のなかから、かん(缶)が とびだした。
「かばんのなかには、「か」の字と、「ん」の字が あるんだよ」
かばんの なかには かばも いた
かばんの なかには ばかも いた
「2.げんごろうをさがせ」は、「いし」からはじめて、「げんごろう」にたどり着くまでの しりとり。
「3.あいうえおが すき」は、お互いに正反対のことを言い合う、アラマ先生とげんごろうさん。でも、さいごは「わたしたち にてるわね」。「あいうえお」が織り込まれています。
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言葉遊びをお話し仕立てにしたところに工夫があります。早口ことば、なぞなぞ、きりなしうた、つみあげうた、アクロスティックなどが紹介されています。また、【うたってみよう】には、「アラマのテーマ」、「すきときらいのうた」、「おわりのたいそう」もあります。
「ことばあそびの言葉は・・・口にし、それと一緒に体を動かすことで生きる言葉、情報を伝えることよりも、その言葉そのものをPLAY( 演じる・演奏する・遊ぶ )する言葉なのです」(「あとがき」の谷川俊太郎さんの言葉)
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※『アラマせんせいとげんごろう ことばあそびのたび』 谷川俊太郎、はせみつこ作、桑原伸之絵、くもん出版 2019年 (2024/8/21)