ふるはしかずおの絵本ブログ3

『もしものくに』- 12人のこどもの愉快な発想

もしも はねが あったら…… 

もしも こびとに なったら……

きみなら どうする? 

12人のこどもたちと もしものくにに いってみよう

   

     

もしも はねが あったら……

   

 わたし?

 わたしならねぇ……

 ふわーん ひらりーん

 てんしに なって

 おそらで おどるの

      

     

次のページに、12人のこどもたちが していることが 描かれています。

  

 かみなりさまに なったり

 ことりに なったり

 煙突のなかを のぞいていたり

 あめ(飴)をふらせたり……

 しています

  

      

もしも こびとに なったら……

もしも おさるに なったら……

もしも どうぶつえんが あべこべに なったら……

もしも ひょうざんが あったら……

もしも おばけやしきが あったら……

   

   

もしも パンが ふってきたら

どうする? どうする!?

 

 そんなこと 

 あるわけないでしょ!

 ……って ほんとだあ!!

     

   

 きみは どんな

 もしものくにに

 いってみたい?

 

            ・・・

「もし・・・のとき」、12にんの子どもたちは、どんなことをしているのか、絵を読む楽しみがあります。とても個性的な子どもたちです。

    

いたずらっ子らしい、帽子をかぶった男の子はどんなことをしているのでしょうか。「はねが あったら」の場面では「かみなりさまだぞ ドンドン ドドドン」。おさるになったらの場面では、「ムシャムシャ。ボスザルは パンを2こ たべていいのだ」。動物園では檻のなかで、「ガルル~ ちかよると かみつくぞ」と 言っています・・・

  

「もしも~だったら」の仮定は、ファンタジーのうまれるところです。馬場のぼるさんのたのしい発想の絵です。彼の原画をもとに編集部が構成してできあがった絵本です。

      

         ・・・

※『もしものくに』 馬場のぼる作、こぐま社 2021年  (2025/4/9)

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