![](https://ehon.furuhashi-kazuo.com/wordpress/wp-content/uploads/2022/03/みんななにがすき-2-1.jpg)
ウサギ、たぬき、 カモノハシ 、 ワニ、おサル、ホロホロチョウが自分が好きなものや好きなことを言い合います。でも、ライオンは・・・
・・・
ある日、ウリボウが いいました。
「ねえ みんな! なにが すきか いってください」
・・・
「ウサギさんは、なにが すき?」
にんじんをたべること。
うたをうたうこと。
絵を描くこと。
ウサギさんがタヌキさんに聞きました。
「じゃあ、タヌキさんは、なにが すき?」
木の実を ぜーんぶ ひとりで食べること。
ポコポコ お腹をたたくこと。
葉っぱのベッドでおひるね。
・・・
こあとは、くりかえしです。
カモノハシさん、
ワニさん、
![](https://ehon.furuhashi-kazuo.com/wordpress/wp-content/uploads/2022/03/20220327_115441-2-e1649378121359.jpg)
おサルさん、
ホロホロチョウさん、
みんな、すきなことを教えます。
・・・
「ライオンさんは、なにが すき?」
「そんなだいじなこと、おしえない」
「ぼく ききたい!」と、バッタさんが言うと、
「よーし おしえてあげよう! それはね・・・・」
「わあー おしりごっつんこだって!」
「ごっつんこだって」「それだ」「おもしろそう」「たのしそう」
みんなで おしりごっつんこ遊びです・・・
(絵を見ますと、みんな楽しそうに遊んでいます)
「おもしろかったね」
「また ごっつんこ しようね」
「たのしい いちにちだったね」
![](https://ehon.furuhashi-kazuo.com/wordpress/wp-content/uploads/2022/03/20220327_115450-2-e1649378238850.jpg)
食べること、眠ること、遊ぶこと。子どもたちがやってみたいことがいっぱいです。ワニさんとホロホロチョウさんが好きなことには笑えました。ワニさんは「スプーンのうらで目玉焼きを食べること」。ホロホロチョウさんは「ホロホロ泣くこと」でした。
みんなは、おしりごっつんこが大好きです。遊ぶって、楽しい、おもしろい。最後は、みんなで遊ぶことが描かれています。絵本のくりかえしの基本構造は、イメージをひろげ意味をせり上げる 変化・発展するくりかえしです。『みんな なにが すき?』は、その典型的な表現が見られます。
沢野ひとしさんの絵は、どこか愛嬌のある動物たちが描かれています。動物たちの好きなことでも笑えましたが、絵でも笑えます。 そして、読み終わったら子どもたちに聞いてみてください。「みんなは、なにがすき?」。きっといろいろと言ってくれるでしょう。
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※『みんななにが すき?』沢野ひとし作・絵、福音館書店 2001年 (2022/4/8)