
「ぼくたち」「わたしたち」「おれらは」・・・
25の動物たちが 旅のはなしを 語ります。
オオガメの ところだけを 引用します。
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ぼくたちは、オオガメ
大好物のクラゲの群れを探して、1万キロも 旅をするんだよ。
どんなに遠くへ 泳いでいったって、
自分が産まれた海岸へ ちゃんと もどってくることができる。
そして、同じ場所で卵を 産むのさ。
ザトウクジラ、ベニザケ、アメリカイセエビ、キタゾウアザラシ、ヨーロッパウナギ
ノドアカハチドリ
ワタリアホウドリ
オオカバマダラ
アメリカシロヅル
オオコウモリ
インドガン
サバクトビバッタ
キョクアジサシ
シマウマ、ヌー、ホッキョクグマ
クリスマスアカガニ

ガーターヘビ、カリブー、ヨーロッパヒキガエル、
アフリカゾウ
ノルウェーレミング
コウティペンギン
ガラパゴスイグアナ
人間も また旅をつづける 動物です。
あこがれから。
正しいことや 食べ物を もとめて。
自由と安全なくらしを 手にいれるため。
たいせつなだれかに 出会うために。
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25の動物の驚きの事実がいっぱいです。子どもの知的好奇心を満たしてくれるでしょう。
地球の磁力をかんじとる アメリカイセエビ
体重は10円玉くらい。でも1万2000キロを旅する ノドアカハチドリ
2年間にいちどしか 陸にはもどらない ワタリアホウドリ
ヒマラヤ山脈のうえを飛ぶ インドガン・・・
動物たちちは、食べるため、子どもを産んで育てる場所をさがして旅にでます。「生きる」ために旅をします。でも、地球温暖化で氷がとけ、獲物がとれないホッキョクグマは 心配します。
あたたかく、しめった世界に なってしまったら、
わたしたちはいったい
どうやって生きればいいのだろうか・・・
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※『ぼくたちは みんな 旅をする』 ローラ・ノウルズ文、クリス・マッデン絵、石川直樹訳 講談社 2019年 (2024/7/25)