ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ひょうざん』- 氷山の科学です

 

 ビシッ、バリバリッ、ゴォー、ドドーン

     

氷河が われた

氷山は もとは 氷河のいちぶ だった

   

北極や 南極に 降った雪が 

長い年月 つもりつもって、ふかくなり

かたまって 氷になる

南極では 氷の厚さが 4000メートルもある

       

氷河が われて 海にでる 

このおおきな氷の かたまりが 氷山

長さが 1キロメートル

高さが なんじゅうメートルも あって

ビルより 高い 氷山もある

     

氷山は 

海に うかんだ

見えないところが ほとんどだ

海の下には でているところの 8倍から9倍も ある

     

船長は 氷山を さけるように かじをとる

     

氷山が とけはじめると くぼみに 湖や 池ができる

飛行機から見ると 池の水は

青、みどり、きんいろにみえる

渡り鳥たちは 池の水を のむ

    

     

氷山から さらに 氷のかたまりが 割れる

このかたまりも 海を ただよう

      

パトロールの飛行機や 巡視艇、ヘリコプターは

氷山を さがす

船が 氷山に ぶつからないように

船長に その位置と おおきさを つたえる

     

    

何週間か 何か月か たつと

氷山は ちいさくなり

海から すがたを けしてしまう

でも・・・

    

 ビシッ、バリバリッ、ゴォー、ドドーン

      

あたらしい 氷山が うみへと でていく

      

    

氷山が氷河の割れたものであること、またその大きさ、高さに驚きます。ビシッ、バリバリッ、ゴォー、ドドーン 氷河が割れ、氷山となる音が、はじめと終わりに書かれています。印象深い音なのでしょう。

   

氷山のことで思いだすのは、やはりタイタニック号の沈没事故ことです。1912年4月14日の23時40分に、氷山に衝突、沈没して、1,514人が亡くなりました。タイタニック号については、直接言及していませんが、船の航行にとって、氷山がいかに危険であるかが、説明されいます。

      

いっぽうで、渡り鳥たちにとって、氷山はオアシスです。氷山のうえにたまった真水を飲むことができます。

      ・・・

※『ひょうざん』 ローマ・ガンス文、ブラディミール・ボブリ絵、正村貞治訳 福音館書店 1968年  (2026/2/27)

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