ふるはしかずおの絵本ブログ3

『つなひきライオン』- ぞう、とら、くじらと対戦、最後はねずみ? 

つなひきがつよい ライオンのはなしです。

     

よいしょ

よいしょの

つなひきライオン

    

よいしょ よいしょで

ぞうを まかした。

    

とらも まかした。

    

くじらも まかした。

    

 わっはっは

  どうだせかいいち つよいだろう

    

    

ねずみが きました。

    

 「わたしと つなひき しませんか」

 「わっはっは。ばかばかしい。

  わしの ひげでも ひっぱりな」

     

ねずみは 

ライオンの くしやみで 吹き飛ばされて しまいました。

   

10ぴきの こどもと いっしょに ひっぱっても

くしやみで 

吹き飛ばされて しまいました。

 

こんどは

まごと ひまごを 1000びきを つれてきました。

つなひきが はじまりました。

    

 よいしょ よいしょの よっこらしょう

    

 ちゅうこら ちゅうの 

 ちゅう ちゅう ちゅう

 

 ちゅう ちゅう、

 ちゅう ちゅう。

 

 ずる ずる、

 ずる ずる。

   

    

 ライオンは ひっぱらて・・・

   

 まけちゃった。

     

          ・・・

小さなねずみたちが、つなひきで ライオンに勝ちました。小さくても、みんなで協力すれば、大きいものに勝利することができるというはなしです。こうした真実は、子どものものになってほしいと思います。「ぞうさん」の詩人、まど・みちお(1909-12014)『車のいろは空のいろ』『チョコレート戦争』などの挿絵を手がけた北田 卓史(1921-1992)です。

       ・・・

※『つなひきライオン』 まど・みちお作、北田卓史絵、ひさかたチャイルド 2005年  (2024/7/31)

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