
ウンチのことが 気になった ぼく。
『イヌとしてこれだけは知っておきたい せかいのいきもののウンチ』の本を調べます。
「ぼく」は、犬です。
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陸上で いちばんおおきな ウンチをするのはね
アフリカゾウ
ちいさい ウンチも あります。
地上で ウンチをする ものたち
木の上で ウンチをする ものたち
なまけものは 木の上で暮らすけど
ウンチは 地上に降りて します。
空から ウンチをする 鳥たち
水の中で ウンチをする 魚や 哺乳類
地球は、ウンチだらけに ならないの?
だいじょうぶ。
ウンチは 雨にとけて 土に しみこみ、
植物の 栄養になる。
川に ながれこんだ ウンチのいちぶは、
海で、海草や ちいさな生き物の えさになる。
ウンチを食べる いきものもいる!
スカラベ
ダイコクコガネ
種を はこぶ ウンチも ある
ウンチに隠れる いきものも いるんだ
ハムシの 仲間の 幼虫は、
ウンチを つけた 卵の殻に かくれたり
ウンチを せなかに のせて
鳥たちに たべられないように
身を まもる

ウンチは いろいろな 動物や 植物につかわれて
なくなっちゃうんだね。
ぼくの ウンチは ごみばこに 捨てられ
人の ウンチは 水に ながされてしまう。
だれかの やくに たっているのだろうか?
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ぼく(いぬ)の視点から描かれた、ウンチの絵本です。題名もインパクトがあります。読者に疑問・興味をおこさせる仕掛けになっています。
動物図鑑のようでもあります。読んであげるというより、じっくり見ながら、考えながら読む絵本です。ウンチを食べて(栄養にして)いる生きもの、うんちの中にかくれる生きもののもいます。子どもにとって、「こんなことまでは 知らなかった」事実がいっぱいです。子どもの好奇心を刺激することでしょう。
人のウンチが有効活用されているのか、調べてみるのもいいですね。
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※『ちきゅうがウンチだらけにならないわけ』 松岡たつひで作、福音館書店 2013年
【追 記】
なまけものが、ウンチをするときに地上に降りてくることが書かれています。ウンチは、3週間に一度だけだと知りました。「なぜこんなにトイレの回数が少ないのかというと、実は排泄がナマケモノにとって命懸けの行為だということがその理由の一つである。大人のミツユビナマケモノでは、報告されている死因の半数は、地上近くで捕食者に襲われたことによる」のだそうです(ナショナルジオグラフィック日本版) (2024/10/9)