アヒルが たくさんの動物と 出会う写真絵本です。
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ひろい世界を 見に 行こう!
アヒルは
身支度を ととのえ、草原を でました。
砂浜で
いぬに 会いました。
アヒルは どうぶつえんのことを おしえてもらいました。
砂浜の カメを よんでいいました。
「なんでも しっているオオガメさん。
ぼくを どうぶつえんに つれていって」
動物園で さいしょに あったのは
ライオン
つぎは
トラ
こじか
やぎ
カバ
ゾウ
アライグマ
アヒルは こいぬに いいました。
「アヒルの うたが ききたくない?」
「やめて! みみが おかしくなっちゃうよ!」
「よーし・・・アヒルの ダンスを みせてあげるよ」
ニワトリが やって きました。
「アヒルくん ・・・ すてきな うたごえが きこえたけれど・・・」
ふたりは いっしょに うたいはじめました。
コッコッコッコ コケコッコー
コケッコ コケッコ
グワッ グワッ グワッ
チンパンジー
オラウータンにも あいました。
アヒルは かんがえました。
あるのは さくと ガラスの おりばかり。
「ここは ぼくの いる ところじゃないね」
アヒルは
仲良しの いぬの まつ 砂浜へ 帰りました。
そして いぬと いっしょに しあわせに くらしました。
アヒルらしく のびのびとね!
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イーラの写真を構成して、マーガレット・W・ブラウンがストーリーをつけました。「そうだ、せかいを みにいこう」と草原をでたアヒル。動物園でたくさんのどうぶつと出会いましたが、「ここは ぼくの いる ところじゃないね」と気がつきました。柵と檻の生活ではなく、のびのびと生きることにしたのです。
写真を構成し、ストーリーをつけたことで、写真にあたらしい意味がうまれました。アヒルは、自由にのびのびと生きることが好きな自分を発見しました。「アヒルらしく のびのびとね!」と、語り手は言っています。写真と絵のコラボレーションがいきています。
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※『せかいをみにいったアヒル』 マーガレット・ワイズ・ブラウン文、イーラ写真、ふしみみさを訳 徳間書店 2009 年 (2024/9/18)