
ライオンくんと くまくんは
どのような きっかけで 友だちに なったのでしょうか?
動物園に
くまが やってくることに なりました
ごきげんなライオンくんは、おくさんに 言いました
「ちょっと ごあいさつしてくるかな」
「でも あんまり ちかづきすぎたりしないで くださいね」
くまくんの おりに 近づくと
くまくんが うなりごえを あげました
ライオンくんも がおうと ほえました
それからというもの
ふたりは
会うたびに 大声で うなりあい
つめと きばを むきあいました
すこしも なかよく なりません
ある日
くまの おりは からっぽです
フランソワくんと ライオンくんと おくさんは
くまの かくれている 洞穴に むかいました
動物の なかまたちも あとに続きました
フランソワくんが
くまに はなしかけることに なりました
みんなは、洞穴の まわりに かくれました
フランソワくんが はなしかけようとすると・・・
ころんで
足くびを くじいて しまいました
すると、思ってもみないことが おこりました
くまくんは フランソワくんの顔を なめはじめたのです
「くまくんって なんて やさしいんだろ」
と ライオンくんが 声をあげました。
みんなは、フランソワくんを 家に つれてかえりました
このあと
ライオンくんと くまくんは・・・
ともだちに なりました
元気になった フランソワくんも いっしょです
三人で ごきげんな おしゃべりを しています
・・・
ライオンくんとくまくんは、初対面から、うなりあい、ほえあうふたりでした。でも、足をくじいたフランソワくんを、力をあわせて助けることで、お互いの気持ちがつうじあいます。最後は、めでたしめでたしです。デュボアザンの描く人物たちの姿と目は、いつも多くのことを語っています。この絵本もそうです。
さいごに、ライオンくんは、おくさんに言います。
「よく知りもしないうちに ひとに ほえたりしちゃ
いけないことが、よくわかったよ」
ライオンくんの言う通りです。
・・・
※『ごきげんなライオン ともだちはくまくん』 ルイーズ・ファティオ文、ロジャー・デュボアザン絵、今江祥智・遠藤育枝訳、BL出版 2010年 (2026/5/7)









