ふるはしかずおの絵本ブログ3

『がたごと がたごと』- ページをめくり、ページをひっくり返す

乗り物絵本ですが、どこへ行くのでしょうか。絵をたのしむ絵本です。

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電車が「がたごと がたごと」出発します。

街中から、

田園、

山の中、

そして、おくやま駅へ。

お客が降り、お客が乗ります。

     ・・・

トンネルを通り、

不気味な山へ、

雷がなり、

よつつじ駅へ。

お客が降り、お客が乗ります。

     ・・・

がたごた がたごと

鉄橋を渡り、

がたごと がたごと

北斎の絵のような、江戸時代の風景の中を

電車が通ります。

城下町をとおり、

チャンバラ駅に着きました。

お客が降ります ぞろぞろ ぞろぞろ

  

次に向かうのは、どうやら海の中の竜宮城のようです。

     

始めの駅(上の絵)で乗ったのは、新婚旅行のカップル、団体旅行の人たち、登山客、子ども連れのおかあさんんたちだったのに……。

おくやま駅(下の絵)で降りるのは、たぬき、きつね、熊、猿、ぶた、ひつじ、馬たちです。でも、よく見ると、姿は動物にかわっていますが、さっき乗ったお客さんです。

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よつつじ駅で降りるのは、鬼、骸骨、ひとつ目小僧、ろくろっ首などのお化けや妖怪たち。チャンバラ駅で降りるのは、蝦蟇の術を使う児雷也、武士、芸人、町人、お姫様たち。列車に乗る人が、降りるとき、妖怪や武士や町人に変身しています。どの人物がなにに変わったのかを発見する楽しみがあります。

 

ページはめくるだけではないんですね。ページをひっくり返して見てください。

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※『 がたごと がたごと 』 内田麟太郎作、西村繁男絵、童心社 1999年  (2020/5/21)

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