ふるはしかずおの絵本ブログ3

『かえでがおか農場のねこマックス』- ねこが大好きな人へ

プロベンセン夫妻に かわれていた 猫のマックスのはなし。

  

あかちゃんの マックスは

とっても いたずらっこ

いっつも おなかを すかせていた

    

くいしんぼうの マックスは

どんどん

どんどん

おおきくなった!

  

     

 マックスが すきな遊びは わたしのベッドで とびはねること!

   

    

マックスは えものを つかまえるのが とくい

 

 目は おおきくて、きんいろ

 するどい歯に、するどい爪

 ながーい ヒゲ

 ふとくで りっぱな しっぽ

    

マックスは、にわとり小屋の ひよこを ねらった

でも、

ひよこが にんげんのものだ、とわかると おそわなくなった

かしこい マックス

  

   

ヤギの おやこ

うま

ガチョウには

いたずらを しない

    

   

農場に あきたら

森のなかに でかけていく

その時の マックスは トラのようで、いつもと ちがう

   

 そこからさきは、わたしたちが しらない

 マックスのせかい

     

 いってらっしゃい、マックス

  

      ・・・

マックスは、プロベンセン夫妻にかわれていた猫がモデルです。「となりのトトロ」のネコバスにそっくりです。いたずらずきですが、どこか憎めません。マックスの魅力がいっぱいです。

 

作者の娘のカレンが書いた「読者のみなさんへ」が巻末にあります。そのなかに、プロベンセン夫妻の写真とともに、「動物は人を知らない世界へ案内してくれるのだと考えていました」という文があります。

    

この絵本は、プロベンセン夫妻が、生前、出版社に持ち込んだダミー本から最終版にしあげられたものだそうです。

       ・・・

※『かえでがおか農場のねこマックス』 アリス&マーティン・プロベンセン作、中井はるの訳、ほるぷ出版  2024年

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