
ダジャレの絵本です。
おじさんは、何があっても わらいません。
ニワトリが
二わ トリをかっていても
おじさんは、わらいません。
カメが
かめ(甕)を かめないでいても
このおじさんは ねらいません。
イタチが
としを はたちといっても
ラクダが、
たびは らくだといっても
き(木)になる キリンを
き(気)になる キリンがいても ・・・
ヤマアラシが
やまあらしに ふきとばされていても

おじさんは、ひとりで わらいます。
「ぼくのしょうたいは・・・うそつき」
・・・
ピアスをしたイタチが言いました。「わたし、はたち(二十歳)よ」。ラクダが「楽だ」と言っているのは、動く歩道に乗っているからです。ビラミットには車がついています。かめは、カメラで写真を撮っています。これらは、絵で表現されています。
山嵐に吹きとばされる「ヤマアラシ」。「ヤマアラシ」は、サル、タマゴの場面でも 隅に描かれています。空を飛んでいたヤマアラシは、無事に着地できました。言葉と絵がタッグを組んだナンセンスなダジャレの世界です。
「くだらない」と言わないで、同音異義語の多い日本語の楽しさを体験してください。子どもは、もうダジャレをたのしむまで成長しました。
・・・
※『うそつきのつき』内田麟太郎作、荒井良二絵、文溪堂 1996年 (2024 / 7/12)