ふるはしかずおの絵本ブログ3

『みんな うんち』-生命賛歌の絵本

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うんちをする動物たちの姿を通した

生命賛歌の絵本です。

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おおきい ぞうは おおきい うんち                 

ちいさい ねずみは ちいさい うんち               

ひとこぶらくだは ひとこぶ うんち

ふたこぶらくだは ふたこぶ うんち

これは うそ!

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聞き手の興味をひきだす、仕掛けのある書きだしです。

ぞう、ねずみ、らくだの 「 獣 」の後は、

       ・・・

さかなも うんち 

とりも うんち

むしも うんち。  

鳥獣虫魚、みんなうんちをします。 

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この絵本の中には、実に22回も 「うんち」という言葉がでてきます。

 いろんな どうぶつ いろんな うんち 、

 いろいろな 「 形 」、

 いろいろな 「 色 」、

 いろいろな 「 におい 」とも言っています。

 ええーいっ

 「 大きさ 」や「 かたさ 」も、あげてみましょう。

 いろんな「 大きさ 」 

 いろんな「 かたち 」です。

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生きものたち( 鳥獣虫魚 )は、 

それぞれ自分にあった多様な生活を営んでいます。  

食べものも違います。 住むところも違います。

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止まってうんちをする動物、歩きながらする動物もいます。

「 うんちをしても しらんかお 」を決めこんでいる 動物、

「 あとしまつ 」をするりっぱな(?)動物もいます。

生活のしかたが違うのです。

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草食動物と 肉食動物、  

地上動物と 水中動物とでは、

きっと、うんちの 「 かたち 」「いろ 」「 におい 」が違っているに相違ありません。この絵本のおもしろいところは、うんちを通して、生きものたちの異なる生活が見えてくるところです。                  

      

いきものは たべる( 生きて いる )から、    

みんな うんちをする

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※ 『 みんな  うんち 』  五味太郎作、  福音館書店 1981年  (2013/8/22)

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