身近にある ふしぎな世界。

魔法の コップ。

水をいれたコップのうしろに、いちごを 置いてみます。

あらら、

いちごが  ぐんにゃり 　つぶれちゃった　! 

しめじを　コップの   うしろに おくと、

あっ。

がまがえる。

　　　　　・・・

つぎは、

急須。

フォーク

おたま

きゅうり

　　　　　・・・

こんどは、 すじの はいった コップで、ためしてみましょう。

きゅうりは ？

ギザギザ　 ギザギザ

りんごも　いちごも

数を増していきます。

つぎは、 ビン。

泡たて器は どうなるかな ？

ハンガーは ？

バナナは ？

コップ、 ビンを通して きんぎょを みると？

さいごは、

子どもの顔。

どうなる のでしょうか ？

子どもにとって、

わかりやすく、

おもしろい 内容です。

いろいろなもので、 試したくなること でしよう。

また、

たのしい オノマトペ もいっぱいです。

　　ぐんにゃり

　　くにゃ　とろりんこ　べろりーん

　　おんにょろり

　　ジビジビジビ　ビビビビ　ビビビビ

　　にょにょーん・・・

　　　　　・・・

笑いもあります。

はなしの運び方、 ことばのつかい方、 言いまわしなど、

子どもの興味・関心を ひくような工夫が、 すばらしい絵本です。

もちろん、 写真も。

　　　　　・・・

　　コップと　みずの　まほうです　

　　ためしてごらん

　　のぞいてごらん

          ・・・

驚きと 発見 － これが大切です。

これが あるために、興味ふかく、感動を もって読みおわることができます。驚きと発見は、 自然や社会へ 目をむける きっかけと なるでしょう。子どもにふさわしい 科学の絵本です。

※ 『 まほうの コップ 』　 藤田千枝原案、  川島敏生写真、   長谷川摂子文、 福音館書店 　2012年