ふるはしかずおの絵本ブログ3

『おおきなかぶ』-おおきなかぶは、なぜ抜けた?

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かぶが、斜めになっています。

ねずみをよく見てください。
とても力の入った姿です。

これ以前は、 かぶは全く動きませんでした。

力の弱いと思われているねずみが来て、 この大きなかぶが抜けるのです。

ここに、 この絵本の魅力と価値があるようです。

     ・・・

ところで、
このおおきなかぶは、 どうしてできたのでしょうか。

おじいさんが かぶのたねを植えた時、 こう言います。

 

  あまい あまい かぶになれ
  おおきな おおきな かぶになれ

 

この言葉、とても素敵な言葉とは思いませんか。

かぶを 「 子ども 」 と置き換えて読んでみますと、その深い意味が分かります。

「 あまい あまい かぶ(子ども)になれ/おおきな おおきな かぶ (子ども)になれ 」

子育ての真実として読めるように思います。

 

かぶの大切な価値は美味しいということです。

「 あまい あまい かぶなれ 」 です。

それから、大きければ、もっといいことです。

「 おおきな おおきな かぶになれ 」 です。

おじいさんは、 このように祈ってかぶを育てたのでした。

そして、 みなさんも、 このように子育てをされておられることでしょう。

 

※ 『 おおきなかぶ 』  ( ロシア民話、 A・トルストイ再話、 佐藤忠良画、 内田莉莎子訳、 福音館書店 )

   (2013/8/6)

 

 

 

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