アフリカの昔話。ダチョウのくびは、なぜながいのか? その逸話です。
・・・
ずーっと ずーっと むかし、
空と地面が、上と下にわかれたばかりの頃、ダチョウの首は、短かったのです。 ((゚д゚lll))
みじかい首では、
虫をとるのも、
木の実を食べるのも、
水を飲むにも一苦労でした。
・・・
一方、虫歯のワニがいました。
ワニは、クーズーやヒヒに虫歯を抜いてくれるように頼みます。
しかし、みんなに逃げられてしまいました。
( ワニが怖かったからです)
・・・
ダチョウも尻込みします。
でも、ワニがかわいそうになって、ワニの虫歯をさがしてあげました。
ダチョウは、ワニの口に頭をいれて、
コツ コツ コツ、
いたいのは これかい? それとも こっちかい?
ウー ウー ウー
ワニは、カブッ!
あなーー ひてーー くえーー。
ダチョウは、必死で首を引っぱりました。
ダチョウの首は、
ぐいぐい
ぐいぐい
のびていきました。
・・・
虫歯がいたいワニが、口をあけたとき、ダチョウは走ってにげました。
でも、なんだか へん!
首が、長くなったのです。
いまでは、首が長くなったダチョウが、草原を走りまわっています。
( (*´∀`*) )
笑い話でした。
絵は『三びきのやぎのがらがらどん』の作家・マーシャ・ブラウンです。彼女は、絵本の創作において、さまざまな技法を駆使したことで有名です。この絵本では、サインペンで輪郭線をはっきり描きました。遠目がきく絵になっています。おはなしは、紹介した通りナンセンス話です。
・・・
※『 ダチョウの くびは なぜながい? 』 アフリカの昔話 ヴァーナ・アーダマ 文 マーシャ・ブラウン絵、 松岡享子訳 冨山房 1996年
【 追 記 】
文章を書いた ヴァーナ・アーダマさんには、『 どうしてカは みみのそばで ぶんぶんいうの?』という絵本があります。このブログで紹介しています。 (2022/3/23)