ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 へん しーん 』- 「へん でもいい」「へん でもすき」

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ページの上と下を 別々に めくることができる 絵本です。
上は、頭やぼうし、
下は、顔の絵です。
組みあわせで、たくさんの顔が あらわれます。
また、
右側のページは、文字です。
上が、「へん」。
下が、「かな」「だよ」「じゃない」「だ」「でもいい」「である」「でもすき」「しーん」・・・・
     ・・・
だから、表紙の絵の下の部分を めくると、
こうなる!
へん じゃない
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たくさんの組みあわせができます。
どれも、
すこし へん。
おおいに へん。
笑えるほど へん。
ことばと絵が へん。
頭のなかがもう へん。
ワクワクするほど へん。
うしろからも読める へん。
おかしな組み合わせの へん。
絵本かな、おもちゃかな へん。
読むのでなくて遊ぶ絵本の へん。
 (もう、このへんで やめたら。)
へ ん!
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作者の谷川晃一(1939-)さんは、たくさんの「へん」のなかに、「へん でもいい」「へん でもすき」という言葉をしのばせています。「へん(変、おかしい)」? 「でも いい」「でも すき」なのです。
前衛的な画家であり、絵本作家でもある谷川さん。以前『 ウラパン・オコサ 』(童心社)という数あそびの絵本を紹介しました。「絵は歌うように生まれてくる」(谷川晃一)と言われています。
     ・・・
※『 へんしーん 』 谷川晃一作・絵 偕成社  2000年  (2018/3/30)

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