ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 とてもすてきな わたしの学校 』- だいじなこと、それは考えること

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アメリカの絵本作家ドクター・スース(1904-1991)の文と絵をもとに、プレラツキーとスミスによって書き加えられ出版(1998年)されました。
     ・・・
わたしたちの学校は、なんでもスクール
シワノ校長先生は、心配とストレスから眉毛がないといううわさです。
学校には、かわった先生がいっぱいです。
音の聞きわけを教える先生。
匂いの嗅ぎわけを教える先生。
ボンカーズ先生 は、逆さにぶら下がって、絵を描き、カエルにダンスを教えます。
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ところが  
ある日、
シワノ校長先生が、なみだ声で言います。
試験の成績がよくないと・・・
みんな じゅうじゅんスクール に転校だと言うのです。
      ・・・
でも、
ボンカーズ先生は自信満々。
「なんにも心配ありません。だいじなことはおしえてあります。それはかんがえること。みんな、ごうかくまちがいなし。」
そして、
言うまでもなく、
みんな、ごうかく。
ハッピーエンドです。
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ドクター・スースにとって学校は楽しいところ、自分で考える力、学ぶ意欲を育てるところです。個性的な人物がいっぱいの学校を描きました。原文は、言葉遊び、韻、ナンセンスに富んだ絵本ですが、神宮輝夫さんはそこを工夫して翻訳したと語っています。また、絵にはドクター・スースのキャラクターが随所に散りばめられています。
     
「 私はナンセンスが好きだ。それは脳細胞を目覚めさせる。ファンタジーは生活に不可欠の原料である 」(ドクター・スース)。
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※『 とてもすてきな わたしの学校 』 ドクター・スース、 J・プレラツキー作、レイン・スミス、ドクター・スース絵 神宮輝夫訳 童話館出版 1999年  (2019/11/29)

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