ふるはしかずおの絵本ブログ3

『ねずみのいえさがし』-家ってなに?

ヘレン・ピアスのねずみの写真絵本シリーズの1冊目です。童話屋から復刻されました。

 1.ねずみのいえさがし (初版1966年)

 2.ねずみのともだちさがし(1966年)

 3.よかったね ねずみさん(1966年)

 

     ・・・

ねずみが、いえをさがしています。

ここが いいかな?

 さむすぎる、

 あつすぎる、

 ひろすぎる、

 せますぎる、

     ・・・

 ねこがいる。

 とんでもない!

ここが いいかな?

 やかましすぎる、

 ぬれている、

 きたない。

 いえを見つけるのはむずかしい。

 あちこち探す ねずみ。

     ・・・

ここはどうかな?

 これはいい!

 ここなら、

 さむすぎないし、

 あつすぎないし、

 ひろすぎないし、

 せますぎないし、

 やかましすぎないし、

 ぬれてもいないし、

 きたなくもない。

     

よかったね!

家って何でしょうか ?

家の本質は ?

それは「生活できるところ」です。付け加えれば「安全に、また健康に暮らせるところ」でしょう。石器時代の人類は洞窟で暮らしていました。竪穴式住居もあります。住まいの形や中身が変わっても、そこで日々、働いたり、食事をしたり、子育てをしたり、寝たり、楽しんだりする暮らしができることが大切です。外見も重要ですが、家の本質にはそれほど関わりません。ねずみにとっても、それは同じです。自分にあった暮らしの出来る場所が見つかりました。

 

この絵本シリーズは、1から順番におはなしが展開しています。

       ・・・

※『 ねずみの いえさがし 』 ヘレン・ピアス作・絵、松岡享子訳、童話屋 1984年  (2020/4/20)

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