ふるはしかずおの絵本ブログ3

『とりかえっこ 』 -何をとりかえっこ。 なきごえをとりかえっこ。

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『とりかえっこ』 は、

ひよこが、さまざまな動物と出会い、 

鳴き声をつぎつぎと取り替えていくおはなしです。

            ・・・

 あそびにいってくるよ びよ ぴよ ぴよ

 ねえ ねずみさん なきごえ とりかえっこ しようよ

     ぴよ       ちゅう

     ぴよびよ     ちゅうちゅう

        ・・・

 ねえ ぶたさん なきごえ とりかえっこ しようよ

     ちゅう      ぶう

     ちゅうちゅう   ぶうぶう

        ・・・

   ねえ  かえるさん なきごえ とりかえっこ しようよ

     ぶう       けろ

     ぶうぶう      けろけろ・・・・・・

        ・・・

ねずみ、ぶた、かえるのところまですが、この後の展開については予想がついたことと思います。かえるの鳴き声をもらったひよこは、つぎに誰と出会うのでしょうか。

また、どのような結末が待っているのでしょうか。

            ・・・

つぎつぎと、動物たちの鳴き声を交換していく、このおはなしは、くりかえしによって鎖のようにつながっていく絵本の典型です。いぬの声をもらったひよこが、ねこを追い払う場面は、意外性があって楽しめます。

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ところで、

『 とりかえっこ 』の面白さがわかるには、動物とその鳴き声についての常識が必要です。ひよこが、かめと声を取りかえて「 む 」という場面があります。ちいさな子どもは、この「 む 」の面白さがわからないとある保育者が言っていました。ありそうなことです。

この絵本は、

ペープサート、 

パネルシアター、 

人形劇 にも応用できるでしょう。

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※『とりかえっこ 』 さとうわきこ作、 二俣英五郎絵、 ポプラ社  1978年 (2013/8/6)

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