ふるはしかずおの絵本ブログ3

『くさをはむ』-しまうまの一日

のんびりと草原で、草を食むしまうまの1日です。

癒されます。「ぼく」はしまうまです。

     ・・・
あさごはん、くさ
ひるごはん、くさ
ばんごはん、くさ

ぼくらは、一日草をはむ。

ぼくのいきは くさの においが するんだぜ

「あ、ほんとだ」

ぼくは、草ごっこをする。

それは、草の気持ちになって 立っていること。

 ( なんとなく可笑しい )

ぼくは、太陽に向かって ぐんぐんのびる。

かあさんは、ぼくのほっぺたを そっと はんでくれる。

かあさんが歌う。

く~さ~ く~さ~

ぼくも歌う。

く~さ~ く~さ~

     ・・・

草を はむ。

草を はむ。

ウンチを 出す。

なにもしない しまうま。

草を取り合う しまうま。

ワニに食べられる しまうまもいます。

草を はむ。

まってる。 

 ( なにを待っているの?)

 ( 背中に鳥が乗っているから、鳥を待っているんじゃない。)

 ( そうかな? )

ぼくらの いちにち こんな かんじ

のんびり、ゆったり、ゆっくり、ほんわり、おっとり、まったりした世界です。

ひたすら草を食む しまうまの時間が、ゆったりと流れています。癒し系の絵本かな。でも、絵と文に、草を取り合う しまうま、ワニに食べられる しまうまもいます。しまうまの世界も厳しいんです。

      ・・・

※『 くさを はむ 』 おくはらゆめ作・絵、講談社 2009年 (2019/12/4)

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