ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 ともだちから ともだちへ 』-ひとを 思いやる こころの 美しさ

image
「 あーあ、つまんないな。  なんにも  することがない 」。
クマネズミ は  ためいきを つきました。
パジャマを 着たまま  いちにちじゅう  ぼんやり。
そのとき、
カチャン。
てがみが  届きました。
     ・・・
       きみは すてきな ともだちです。  
       きみと ともだちになれて ほんとうに よかったと
   おもっています。

      ・・・  それを つたえたくて てがみを かきました。   
       またね !

     ・・・
でも   なまえが   ありません。
クマネズミは、

カヤネズミかなと思って、 会いにいきます。
カヤネズミ は、
こわれた  屋根を 直すのに いそがして、
そんな時間は ありませんでした。
クマネズミは、いっしょに
屋根を 直すことにしました。
     ・・・
つぎは、   カエル
でも、
カエルでも ありません。
足を折って いたのです。
クマネズミは、 カエルのために 買い物をしてあげました。
もぐらの    夫婦でもありません。
     ・・・
こんどは、   コウモリ
コウモリは  いいます。
「だれも  ぼくに  てがみを   かいてくれないんだもの、 ぼくだって  かくものか」
怒ったように  いいます。
友達のいない コウモリは、
さびしかったのです。
その  しょうこに パジャマを  きたまんまでした。
     ・・・
そのばん、
クマネズミは 思います。
     ・・・
        このてがみを  だれが  かいてくれたのか、
        そのことは  もう  いいんだ。   
        ぼくは、  ほんとうの  ともだちが  どんなものか、  
        ぜんぜん  わかって なかったんだ 。

        ・・・
つぎのあさ、
クマネズミは、
みんなに パーティの招待状を くばりました。
もちろん、コウモリにも。
特別な てがみを つけて。
( そのなかみは  わかりますね。 )

image
     ・・・
相手の 喜びや 悲しみを
自分のことのように 感じることが できるのは
とても たいせつなこと。
ひとを 思いやる心の 美しさが  えがかれています。
子どもたちは、
クマネズミたちの すがたを通して、
どのように生きることが 美しいことなのかを 体験し、
その大切さを 認識することでしょう。
     ・・・
ところで、
クマネズミに てがみを 書いてあげたのは だれかって?
それは、絵本を見れば わかりますよ。
    ・・・
※ 『 ともだちから ともだちへ 』   アンソニー・フランス作、 ティファニー・ビーク絵、  木坂涼訳、  理論社  2003年

SHARE