ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 モチモチの 木 』- 豆太は おくびょうなのか ?

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峠の 小屋に、

じさまと すむ 豆太。

両親はいません。

語り手は 言います。

おくびょうな 豆太と。

     ・・・

  まったく、  豆太ほど  おくびょうな  やつはない。

  もう    五つにも   なったんだから、  

  夜中に  ひとりで   セッチンぐらいに  

  いけたっていい 。

     ・・・

豆太を 愛している じさま。

そのじさまに あまえている     

豆太。

ある晩、

じさまが、

腹痛で 苦しみだします。

     ・・・

  - イシャサマヲ、  ヨバナクッチャ !

     ・・・

じさまを たすけるために 

夜道を はしって  

医者を よびにいく 豆太。

その帰りみち。

モチモチの 木に、灯が ついているのです。

いや、

ついて いるように 見えるのです。

     ・・・

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     ・・・

おくびょうな 豆太

愛らしい   豆太

勇敢な    豆太

でも、

さいごに、もういちど、

ションベンに じさまをおこす 豆太です。

     ・・・

すべてが 豆太

豆太の 行動の原因を、

心のなかに 求めるより、

豆太の まわりの関係を 見ることが大切です。  

そして、

豆太のイメージが、

まわりの様子、できごととともに

さまざまに、あらわれ、ふくらんでいくのです。

     ・・・

また、

じさまも、

モチモチの木の イメージ も、 

同じように、ゆたかに、ひろがって いきます。

     ・・・

さいごに   

じさまが、言います。

     ・・・

   にんげん、やさしささえあれば、

   やらな きゃ ならねえことは、 

     キッと やるもんだ

     ・・・

作者のメッセージです。

      ・・・

※ 『 モチモチの木 』     斎藤隆介文、    滝平二郎絵、    岩崎書店    1971年

おふたりの絵本には、『 三コ 』『 八郎 』( 福音館書店 )、  『 花さき山 』 『 半日村 』( 岩崎書店 ) などが あります。 ブログでは 『 八郎 』 を 紹介しています。

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