ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 ちいさな 1 』- ほら ぼくらは 10に なれるんだ

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アン・ランド、 

ポール・ランドの現代の寓話です。

     ・・・ 

1は、  

やせっぽち。

いっぽんの せん。

ひとりぼっちの 1 です。

     ・・・

1は、

数字の なかまに    

いれてもらえません。

きみたちみたいに 2に なりたいな。 

2この  

なし( 梨 )は、

 あっちへ いけ

     ・・・

3つは ぬいぐるみの くま。

4ひきの はちは ぶんぶん おこります。

5ほんの かさは いれてやるもんか。

6ぴきの ありは だれもふりむかない。

7ひきの ねずみは しらん顔。

8さつの ほんも

9ひきの きんぎょも

1を 無視。

     ・・・

 いったい ぼくの  

 どこが わるいんだ ? 

     ・・・

ひとりぼっちの 1。

まっかな わっかが やってきました。

      ・・・

  いっしょに ちょっと あそぼうよ。 

 でも、ぼくは ただの 1だよ。 

      ・・・

 ぼくの よこに たってみて、

 ほ ら ぼくらは 10になれるんだ

      ・・・

もう、

ひとりではない 1。

わらい ながら  

さけび ながら  

ころがる わっかを 追うのです。

     ・・・

そして、1 と わっか ( 0 ) は、ふたりで、10になります。わたし( 1 )は、あたらしい わたしたち( 10 )に なります。

     ・・・

※『 ちいさな 1 』アン・ランド、 ポール・ランド 作 谷川俊太郎訳 ほるぷ出版 1994年 ( 原作は 1962年 )

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