ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 ずっーと ずっと  だいすきだよ 』 - ぼく のふかい思いのこもった言葉です

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ぼくと  

犬の エルフィーとの

心の交流を描いた作品です。

エルフィーの死を通して、

ぼくの心の成長を みることができます。

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作者のウィリアムさんは、

 絵と文の両方をかいていますので、

両者を有機的に 結びつけています。

ぼくたちは、いっしょに 大きくなった

という文の うらに、

ふたりの ふれあいの時間が、ぎっしりと詰まっていることを、絵で表現しています。

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 エルフィーの ドッグフードを食べている ぼく

 いっしょに おしっこする ふたり

 エルフィーの 背中にのっている ぼく

 誕生日のケーキの ろうそくを 吹き消す ぼくとエルフィー

 バスケットのなかにいる エルフィーなどが 描かれています。

 それは、アルバムに貼られた 思い出写真のようです。

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エルフィーとぼを 絵に描いたのは、語り手の「 ぼく 」では ありません。ふたりを 描いた人物がいます。推測ですが、作者のウィリアムさんは、ご自身の お子さんのことを 描いたのではないでしょうか。水彩画の絵に、とても温かいものを 感じます。

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この作品は、

エルフィーのことを語る ぼくの世界が 真ん中にあり、

それを  

温かく見守る 画家の世界 

作者、

聞き手、

読者の世界が 取り囲んでいます

このような三重、四重の 枠組みが、この作品に 奥行きや立体感を与えています。

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ぼくは、

将来、ほかの犬や 子ネコや キンギョを飼うことがあるだろうと 想像しています。

でも、

なにを飼っても、毎晩 きっと、いってやるんだ。

「ずっーと、ずっと、だいすきだよ」って 。

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「ずっーと、ずっと、だいすきだよ 」という言葉は、たとえ、ほかの犬を飼ったとしても、「 エルフィー、 きみのことは 忘れないよ 」というぼくの ふかい思いがこめられています。 

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※ 『 ずっーと ずっと  だいすきだよ 』   ハンス・ウィリアム 絵・文、   久山太市訳  評論社    1988年

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