ふるはしかずおの絵本ブログ3

『 ごびらっふの 独白 』-「ただ たわいない幸福をこそうれしい」
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かえるの詩人と いわれた 草野心平。

ごびらっふの 独白を

蛙語で どうぞ。

     ・・・

     るてえる  びる  もれとりり  がいく。

   ぐう  であとびん むはありんく  るてえる。

   けえる  さみんだ  げらげれんで。

   くろおむ  てやらあ  ろん  るるむ   かみ  う  りりうむ。 

     ・・・

うーん。

なんでしょう、  これ。

しんせつにも、 

草野心平の日本語訳があります。

冒頭の2行は こうです。

     ・・・

    幸福というものは たわいなくって いいものだ。

    おれは いま 土のなかの 靄のような 幸福に つつまれている。

     ・・・

つづけて  みます。

     ・・・

  なみかんた  りんり。 

  なみかんたい りんり もろうふ ける げんけ しらすてえる。 

  けるぱ  うりりる うりりる  びる るてえる。 

  きり ろうふ  ぷりりん  びる  けんせりあ 

    ・・・

やっぱり、 

だ め。

でも、日本語訳と対応させると、 

       ・・・

      ぷう  せりを  てる。  ( 考へることを しない こと。)

   りりん  てる。 ( 素直な こと。)

       ぼろびいろ  てる。 ( 夢を みる こと。)

          ・・・

   ぐうら  しありるだ  けんた  るてえる  とれかんだ。 

( われわれは ただ たわいない幸福をこそ うれしいと する。 )

        ・・・

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     ・・・

るてえる = 幸福

なみかんた = みんな

りんり = 孤独

ぼろびいろ = 夢

げるせえた = 虹・・・

らしいのですが、

まったく理解できない かえるの言葉。

でも、

それは、

わたしたちにわからない世界が、世のなかにはあるということ。

かえるが 語る幸福論です。

     ・・・

また、 

詩は独白で、   

すがたが見えません。

画家が ごびらっふを描きました。

表紙のごびらっふ。

なんとりっぱなかえるでしょう。

そして、しあわせそうです。

     ・・・

※『 ごびらっふの 独白 』   草野心平詩    いちかわなつこ絵    斎藤孝編   ほるぷ出版   2007年  

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