ふるはしかずおの絵本ブログ3

『もうふ』-子どもの愛着物

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子どもの 「 愛着物 」 を描いています。

     ・・・・

      ねるときは いつも もうふを もってくんだ

     ・・・・    

ところが、

きょうに 限って、 

そのもうふが 見つかりません。

おかあさんは、 おふろば を、

おとうさんは、 とだな を、

そして、

ぼくは、 べっとのしたを さがしました。

     ・・・

      だけど みつかんないの

     ・・・

おかあさんは、 せんたくものを、

おとうさんは、 くるまのなかを さがしました。

     ・・・

      でも ぼくは まくらのしたで  

      もうふを みつけて ねむっちゃった

     ・・・

子どもが、  この 「 ぼく 」 のように、

ぬいぐるみ、

毛布、

タオル、

まくら、

タオルケット、

肌かけふとんなどを 

もって 寝ることは、 よく見られることです。

私の息子の場合、

2・3歳 のころ、 さるの人形に 愛着を示していました。

その人形に 「 ポッケ 」という名前まで つけていました。

子どもが 何か特別なものに     

愛着をしめしていたという経験を お持ちの方も

いらっしゃることでしょう。

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愛着物とは なんでしょうか。

愛着物というのは、 

自分の 思いを 託することの できるもの。

自分の延長であり、

分身でもあるような   

生きものと 意味づけられています。

     ・・・・

津守真さんは、「 愛着物 」について、 こう言っています。

P子ちゃんは、1歳のころから、

「 いい きもちちゃん 」と 名づけられた 

お気に入りの毛布を 持っていました。

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「毛布は、 この子どもにとって、 時に応じて、 いろいろの表情をする生きもの であったことが  わかる。 それは感触のよいものであるが、  単なる物ではない。  笑い、怒り、 風邪をひく。 自分を慰め、 笑いかける。 子どもが  毛布にくるまるとき、 それは ただ単に逃避しているのではない。  子どもはその中で能動的に生きている 

      津守真 『 子どもの 世界を どう見るか 』 日本放送出版会

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子どもは、 親への依存と 愛着を感じつつも、

現在の状況から 一歩踏みだそうとしています。

自立する こころと

依存する こころ。

     ・・・・

「 愛着物 」は、  

こうした内面の 対立を やわらげ、 

 子どもの能動性を たすけるもの。

それは、子どもにとって、

わらい、

なぐさめ、

いかり、

はげまし、

共感してくれるものなのです。

     ・・・・

※ 『 もうふ 』 ジョン ・バーニンガム作、 谷川俊太郎訳、  冨山房  1976年

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