ふるはしかずおの絵本ブログ3

『そらまめくんのベッド』-とてもかわいい豆たち

そらまめくんのベッドは、白くて、ふわふわ。綿のようにやわらかい。その大切なベッドが失くなってしまいました。そらまめくんのベッドは、最後には戻ってきますが、ベッドだけでなく、 そらまめくんはもう一つ大切なものを得ました。

      ・・・

 

えだまめくん、

グリーンピースの きょうだいたち、

さやえんどうさん、

ピーナッツくんは、「ねむらせてもらえないかい?」と言うと、

そらまめくんは、

みんなに「だめ、だめ」と言いました。

だいじな、だいじな、宝物のベッドです。だれにも 使わせようとしません。

      ・・・

ある日、そのだいじなベッドが、突然なくなってしまいました。

 

 あっ! 
 ベッドが ない!

 

そらまめくんは、必死でベッドをさがします。

どこにもありません。

みんなは、えだまめくんがかわいそうになりました。

「ぼくたちの ベッドを 貸しあげよう」

友達のベッドで寝ようとするそらまめくん。

えだまめくんのベッドは、「ちいさい
グリーンピースの きょうだいたちのベッドは、「ほそい
さやえんどうさんのベッドは、「うすい
ピーナッツくんのベッドは、「かたい
どのベッドにうまく納まりきれません 。

    ・・・

そらまめくんが、もう一度ベッドをさがしにいきますと・・・

 

 わっ。

 

やっと見つけたベッドは、うずらがたまごを生んで温めていたのです。

そらまめくんは、うずらさんが卵をかえすまで、貸してあげることにします。

 

卵がかえって うずらのおやこは、 そらまめくんのベッドから出ていきました。

そのあとは?

みんなで仲良くパーティーです。 そらまめくんは、みんなをふわふわベッドに招待しました。

そらまめくんのように、大事なものを人に貸したくない気持ちはだれにでもあります。こうした心があるからこそ、 読者はそらまめくんに共感します。

 

そらまめくんは、自分のベッドでうずらがたまごを生んで温めていたことを知り、たまごが孵るまでまでベッドを貸してあげることにしました。このことがそらまめくんを変えました。そして、そらまめくんの気配りが周りのみんなとの状況を変えました。

  

ベッドが見つかって、みんなでパーティーをする場面の歌と踊りがとても楽しい。歌と踊り(身体的表現)の表現は、子どもたちの喜ぶところです。そして、絵本のたいせつな要素のひとつです。

 

 ふわふわ ベッドが みつかった

 きょうは たのしい おいわいさ
 カシャ、カシャ、ドンドコ、プップクプー
 カシャ、カシャ、ドンドコ、プップクプー

    ・・・

※『 そらまめくんの ベッド 』 なかや みわ 作・絵、 福音館書店、 1999年 (2021/11/5)

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