ふるはしかずおの絵本ブログ3

『あおい目の こねこ』-「なーに、なんでもないさ」

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デンマークの作家、エゴン・マチーセン(1907年~1976年)の作品です。こんなふうに生きていけたらと思える、こねこの生き方が 描かれています。
     ・・・
むかし、
あおい目の こねこが、ねずみの国を 探しに出かけました。
とちゅう、5ひきの 黄色い目のねこたちに、ばかにされますが、
あおい目の こねこは、平気。
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ある日、
大きないぬが、黄色い目のねこたちを 脅します。
「 そのいぬを、おっぱらっておくれよ 」と 黄色い目のねこたち。
あおい目の こねこは、一所懸命に考えました。
そのとき、いぬが、
わん !
      
あおい目の こねこは、びっくり !
飛び上がって・・・いぬの 背中に 乗ってしまいます。
     
こんどは、いぬが、びっくり!
いぬは、おどろき、
山を のぼって、
山を くだって、
山を のぼって、
山を くだって、
のぼって、
くだって、
ぐったり、のびてしまいました。
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着いたところは、なんと、ねずみの国。
あおい目の こねこは、まるまると 太ってもどります。
そして、もう一度、黄色い目のねこたちと一緒に、ねずみの国に 出かけるのです。 
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なにごとにも 前向きな あおい目のこねこ。
さかなに 水をかけられ、びしょぬれになっても、
     
 なーに、こんなこと、なんでもないや。
      
 おもしろいことを してみよう。
 なんにも なくても、
 げんきで いなくちゃ いけないもの。

     
「いいねこは、黄色い目玉なんだよ」と言われた時も、あおい目の こねこは、自分はきれいだし、顔もへんてこじゃないと、自分を信じて歩きだすのです。「なんにも なくても、げんきで いなくちゃ いけないもの」という、あおい目のこねこの言葉が、こころに響きます。マチーセンが描いた魅力的な人物です。
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※ 『 あおい目の こねこ 』 エゴン・マチーセンさく・え  せたていじ訳  福音館書店  1965年 (2016/12/24)

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