ふるはしかずおの絵本ブログ3

「 えいっ 」 - やさしいとうさん、かしこいくまのこ

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ユーモアがあって、ほのぼのとした「えいっ」。
くまの親子の おはなしです。
     ・・・
くまのこと
くまのこの とうさんが、
信号が、青に変わるのを待っています。
でも、なかなか 変わりません。
     
 いま、 青にしてあげるから、まってなさい。
 それから、ころあいを みはからって、
 “ えいっ ”

     
かけ声ひとつ(?)で、信号の色を 青に変えてしまいました。
くまのこは、びっくり。
うちのとうさんって、すごいんだ。 ( 笑 )
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こんどは、
信号の青を、赤に変えると おとうさんは言います。
   
  “ えいっ ”
     
 あれ、黄色だよ。 ( 笑 )
 いっぺんに赤だと、みんなが びっくりするからね。( 笑 )
 苦しい言い訳です。
      
つぎは 星。
でも、星をだすところで、大失敗。
星は、信号のようにはいきません。
    
 星ってものは、わがままなんだよ。右っていえば、左にでる。
 左っていえば、右にでる。今夜も、そうだったんだよ。

     
帰り道、
くまのこは、気づきました。
「えいっ」の からくりに。
こんどは、 ぼくが「 えいっ 」をするよ、
大好きなものをだすよ、と言います。
家の玄関で、くまのこは、
“ えいっ ”
    ・・・
おかあさんが 出てきました。
おとうさんは、なるほどと、
くまのこに 感心するという おはなしです。
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子ども思いの おとうさん。
くまのこは?
とても 賢い人物ですね。
上品な ユーモアが、すてきな作品です。
絵も、あたたかい雰囲気があって、おはなしにぴったりです。
      ・・・
※ 「 えいっ 」 三木卓 作、 新野めぐみ 絵  ( 『 とうさんの まほう「えいっ」 』所収  講談社 1996年 )
    
【 追 記 】
息子が 小さかったころ、わたしも、車の時計で “ えいっ ” をやってみました。「えいっ」と言って、時計の10を 11にするよ。私は、頃合いを見計らって、えいっ! 時計は、11 にパチッと変わりました。息子は ビックリ。調子に乗って、もう一回。今度は13にするよ。 でも、数え方が悪くて、なかなか13にならず、「えいっ」が「えい---っ」に。それでも 驚く子どもでした。素直に驚く子に なんだか悪い気がして、あとで種明かしをしました。なつかしい思い出です。  (2016/5/13)

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